多くの海外仮想通貨取引所が日本円による入金に対応していません。
そのため、海外取引所の口座に入金する際には、日本の取引所で一度仮想通貨を購入しそれを送金するという手順をとるのが基本です。
国内の取引所での売買、国内取引所から海外取引所への送金といったステップでそれぞれ手数料がかかったりもしますので、取引コストを抑えるために海外取引所の取引所の手数料もしっかりと押さえておく必要があります。
そこで今回は、主要な海外取引所の手数料をまとめてご紹介します。
海外仮想通貨取引所の手数料一覧
ここでは、まず代表的な海外取引所の手数料をまとめましたので、ご覧ください。
Binance(バイナンス)の手数料
取引手数料 | 0.1% |
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入金手数料 | 無料 |
送金手数料 | 0.0005BTC |
Bybit(バイビット)の手数料
現物取引手数料(一般ユーザー) | Maker:0.1% Taker:0.1% ※取引量に応じてVIPレベルあり |
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デリバティブ取引(USDT/インバース) | Maker:0.01% Taker:0.06% ※取引量に応じてVIPレベルあり |
入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 通貨により異なる |
Zoomex(ズーメックス)の手数料
取引手数料 | Maker:0.02% Taker:0.06% |
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入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
CryptoGT(クリプトジーティー)の手数料
取引手数料 | 無料 |
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入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
gate.io(ゲートアイオー)の手数料
取引手数料 | Maker手数料:0.2% Taker手数料:0.2% |
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入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
KuCoin(クーコイン)の手数料
取引手数料 | Maker:0.1% Taker:0.1% |
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入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 無料 |
MEXC(エムイーエックスシー)の手数料
取引手数料 | 一律0.2% |
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入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 通貨によって異なる |
BKEX(ビーケーイーエックス)の手数料
取引手数料 | Maker:0.15% Taker:0.2% |
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入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 通貨ごとに異なる |
Bitforex(ビットフォレックス)の手数料
取引手数料 | 【スポット取引】 Taker:0.1% Maker:0.1% 【マージントレード】 Taker:0.04%(BTC、ETH),0.06%(その他仮想通貨) Maker:0.06% |
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入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 通貨ごとに異なる |
BAQRON(バクロン)の手数料
取引手数料 | 【先物取引】 Maker:~0.02% Taker:~0.04% |
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入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 通貨ごとに異なる |
YoBit(ヨービット)の手数料
取引手数料 | 0.2% |
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入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 0.0005BTC |
bithumb(ビッサム)の手数料
取引手数料 | 0.15% |
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入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 0.001BTC |
itBit(イットビット)の手数料
取引手数料 | Maker:無料 Taker:0.20% |
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入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 0.000047BTC |
Poloniex(ポロニエックス)の手数料
取引手数料 | Maker:0%~0.145% Taker:0.04%~0.155% |
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入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 通貨ごとに異なる |
BITTREX(ビットレックス)の手数料
取引手数料 | 0.25% |
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入金手数料 | 無料 |
出金手数料 | 0.001BTC |
海外仮想通貨取引所の手数料を抑えるコツ
海外取引所は日本円で入金して仮想通貨が購入でき、しかも海外に送金する必要がない国内取引所に比べて手数料が高くなりがちです。
そこで、海外取引所の手数料を抑える方法をいくつかご紹介します。
手数料を抑える方法は以下の通りです。
- 送金手数料の安い通貨を選ぶ
- その海外取引所の独自トークンで支払う
- キャンペーンを活用する
- 成行注文(Taker側)を控える
- 売買する前に手数料を計算する
- 出金はまとめて行う
それぞれ詳しく解説していきます。
送金手数料の安い通貨を選ぶ
送金手数料は海外取引所へ送金する際に利用する国内取引所によって設定されていますが、その際の送金手数料は通貨の種類や相場によって異なります。
例えば、ビットコインを使った送金にかかる手数料は高い傾向にあります。ですから、ETCやBCH、XRPといったアルトコインを使って送金するというのも一つの手です。
海外取引所で取引したいという人の中には、ビットコインはすでに国内取引所で取引しているから、別の通貨を海外取引所では取引してみたいという人もいると思います。
そういう場合、送金にビットコインを使うことにこだわる必要はありませんので、送金手数料を見ながら、国内取引所でビットコインをほかの銘柄に交換して送金するといいでしょう。
その海外取引所の独自トークンで支払う
海外取引所の多くが、独自トークンを発行しています。これらのトークンを持っているとさまざまな特典が受けられるのですが、多くの場合、独自トークンで支払うと手数料の割引が受けられます。
中には、独自トークンの保有量によって、ステータスランクが上がり、さらなる割引を受けられたり取引に有利になるサービスを受けられたりETCに参加できたりします。
そのため、利用したい海外取引所がある場合には、その取引所の独自トークンを入手するといいでしょう。
キャンペーンを活用する
海外取引所はさまざまなキャンペーンを実施しています。その中には、手数料が割引になる招待プログラムなどもあります。
招待コードを公開しているサイトなどもありますので、信頼できるものであれば使ってみるのもありでしょう。
なお、招待プログラムには自分が口座登録をして招待コードをまだ口座登録していない人に送るというのもあったりします。
こちらでは招待した側も手数料の割引を受けられたりしますので、活用してみるといいでしょう。
成行注文(Taker側)を控える
先ほどご紹介した海外取引所でも当てはまることですが、指値注文(Maker)より成行注文のほうが手数料が高い傾向にあります。
差が大きいところでは0.1%近く違ったりもしますので、手数料のことを考えずに成行注文を多用していると手数料負けを起こすことがあるでしょう。
塵も積もれば山となるとも言いますが、ごくわずかな額でも損失は損失です。積み重なれば全体の利益に影響しますので、よく考えながら取引しましょう。
売買する前に手数料を計算する
取引する際には常に手数料のことを考えておかないと、場合によっては利益と手数料が相殺されて損することになります。
ですから、取引する前にあらかじめざっくりとでいいですので手数料の計算をしておきましょう。
出金はまとめて行う
海外取引所は日本円の入出金に基本的に対応していませんので、出金の度にかなりの手数料がかかります。
国内の取引所では、直接銀行口座に出金できる上に出金手数料も非常に安かったり無料だったりしますので、国内取引所で取引する感覚で出金するとあっという間に資金がなくなります。
海外取引所で取引する場合には資金管理の方法も国内取引所での時と区別しましょう。
まとめ
国内取引所で取引するのに比べて、海外の仮想通貨取引所の手数料は高くつきます。
特に、国内取引所から海外取引所に送金する際に発生する送金手数料は結構な額がかかるので、送金する通貨の種類を選ぶなどの対策を講じたほうがいいでしょう。
また、取引所によって手数料は異なりますが、ベースの設定が高めでもボーナス・キャンペーンや取引所が発行している独自トークンを利用することで安く抑えることができたりします。
これらを加味して、ご自身の投資スタイルに合った取引所を選ぶようにしましょう。